つれづれ日記

個人商店の復活 望みます

Posted by earth on 2012年01月26日

私が住んでいるのは吉祥寺
人気があるらしく、街はいつも賑やかすぎるくらい 賑わっています。
先日 街を歩きながら、私はどんな街が好きだろうと考えてみました。

私は兵庫県の西宮市で育ちました。子どもの頃、夕方になるとおばあちゃんと手をつないで市場に買い物に行きます。
そこは小さな市場ですが、お肉屋さん、乾物屋さん、魚屋さん、パン屋さん、お花屋さん…といろいろなお店が並んでいて、市場の通りを歩くと、店先から、顔見知りのおじちゃん、おばちゃんが声をかけてきます。
買い物をする時も、必ずそこには何かしらの会話があります。

うちのおばあちゃんは「ねこ」というあだ名がつくほど魚が好きな人でした。なので、どうしたって魚屋さんに行く回数が増えます。

「今日は何がある?」
「今日はいい鰹があがってるよ。タタキなんかどう?」

そんな話を聞きながら、私は自然と魚の旬を覚えました。
そういう場所ですから、子どもが「おつかい」に行くことも、それほど大変ではありません。市場の大人たちや、買い物をしている近所の人たちが、ちゃんと見守ってくれるからです。

その光景を思い出しながら、私はそういう街に住みたいと思いました。
人が声を掛け合える街。自然の流れが見える街。人の呼吸が感じられる街。

吉祥寺も もともとはそういう街でした。私が引っ越してきた20年前は、少なくともそういう部分がまだ残っている街でしたし、吉祥寺生まれの夫や夫の両親から聞く吉祥寺はそうです。
でもこの20年の間に、どんどん個人商店がなくなり、どんどん屋敷林や庭がなくなり、知らない人間ばかりが増えてきている気がします。

おそらくこれは日本中で起きていること。とても残念です。
でもこれは誰のせいでもなくて、結局
この流れを作ったのは私たちなのですね。買い物をする時に「安さ」だけを求める人が増えた結果、たくさんのすてきな個人商店が消滅しました。

しかし…しかしです。
この流れを作った原因が私たちにあるとするなら、私たちがこの流れを変えることもできるということですよね。ただ昔に戻るというのではなくて、螺旋階段を登るように、緩やかな変化をもちあわせながらも、芯にはしっかり「自然の摂理に従った人間らしい営み」という一本の筋を通して。
みんなで変えていきませんか?
私たちが暮らす街を、人の呼吸が感じられる街に。
まずは私たちが求めるものを考え直してみるところから始めて。


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今は亡き吉祥寺の「鶴の湯」

海の民のことば

Posted by earth on 2012年01月21日

1月14日〜15日、横浜のパシフィコを会場に「脱原発世界会議」が開催されました。
15日の「海外のゲストと話そう(Global Discussion Room)」でのやりとりを、もうひとりの岡田直子さんからシェアしていただきましたので、ここにご紹介します。

この部屋で行われた「放射能について聞こう」というセッションの最後に、Bob Sam(アラスカ クリンギット族)がこう発言しました。
「私たちクリンギット族は海によって生かされている。
でも今、故郷のアラスカでは、病気になったり死んだアザラシやセイウチたちが大量に陸に打ち上げられている。
海はどれだけの犠牲を払えばいいのか。
誰がアザラシやセイウチ、クジラやイルカたちを代弁してくれるのか。
私は今日、ここに、海のいのちを代表してみなさんの前に立つ。
海が死ねば、私たちも死ぬ。」

このコメントを受けて、アメリカ人の科学者らしき人がこう言ったそうです。
「彼のような怒りは大切だが、科学的根拠が必要だ。」

この時点でセッション終了の時間が迫っていたそうですが、この発言に対して、パネリストとして参加していたタヒチの先住民(そして被爆者)の方が立ち上がり、こう言われました。
「今の言葉には反応せざるをえない。
知識を増やせば増やすほど 人間は愚かになっていくばかりではないか。
今の私たちを見ろ。
知識を増やした結果、今、どうなっているか?

私はタヒチの先住民として アラスカの彼の言うことがとてもよく分かる。
私は科学者でもなんでもない。
でも私たちはココナッツの木が病んでいれば分かる。
海が苦しんでいれば分かる。」

このタヒチの先住民の方の言葉でセッションは終わり、たくさんの方が涙を流しておられたそうです。

彼らの言葉を、私たちはもう一度声に出して読んでみたいと思います。
あなたの心に、彼らの言葉はどう響きますか?

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突然の来訪者

Posted by earth on 2012年01月20日

昨日は、アメリカ留学中のEarthmanship実習生あかねちゃんが1年半ぶりに訪ねてきました。これからのEarthmanshipの進む方向や やるべきことについて話をしていた時、一組の男女が門から入ってくるのが見えました。顔は見えませんが、大人です。

我が家は目の前が小学校なので、よく子どもたちが入ってきます。クーちゃん(犬)を見にくる子、ピピちゃん(猫)を追いかけてくる子、特に用はないけど入ってくる子(笑)といろいろです。

でも今回は明らかに大人。
ベルが鳴って、出て行った淳が歓声を上げています。誰でしょう?
入ってきたのは、アラスカ・クリンギット族の語り部、ボブ・サムとそのパートナーの岡田直子さんでした。

もうお気づきでしょうが、彼女は私とまったく同姓同名。漢字まで一緒です。さらに彼女は最近まで吉祥寺を最寄り駅とするところに住んでおられたので、私たち二人は 知り合う前から いろいろなところで混同され、それについては面白エピソードがたくさんあります。

それはさておき、この二人の来訪は、昨日の私たち(とあかねちゃん)にとって、とてもすてきなプレゼントとなりました。ボブと話したことで、今の日本にすっぽりと抜け落ちているものが見えてきたのです。

311の地震、津波、福島の原発事故。福島原発から出た放射能は もうアラスカまで達しているとか。これを経験した私たち日本人の中に ボブと同じような気持ちになっている人間がどのくらいいるんだろうと 私は今 考えています。

ボブは言います。
「私たちアラスカの先住民は海に生かされている。その海が病んだら、もう私たちは生きてはいけない」

自然が病んだら、自分たちは生きてはいけないという危機感を、私たちはどれだけ持っているでしょう。ボブの言葉の中には「私たちは生かされている」という筋がしっかり通っていました。
日本人の私たちにその筋は通っているでしょうか。
「私たちは(自分の力で)生きている」と勘違いしてはいないでしょうか。

この筋こそ、被災地の復興、日本の復興を考える時に、礎としてもっていなければならないものなのではないか。
この地球上に暮らす 自然と共に生きる民から 私たちが学ばなければならないことは まだまだたくさんある と感じた一日でした。

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向き合うということ

Posted by earth on 2012年01月16日

昨日の朝日新聞の記事ですごいなと思ったこと。

「いま子どもたちは」というコーナーで吃音に悩むヒカル君(12)のことが連載されています。

ヒカル君は吃音が原因で自分に自信がもてずにいました。
その彼が4年生の時に書いた作文の抜粋が紹介されていました。

作文のタイトルは『吃音と向き合う自分と心』。
なぜ吃音があるのか、不思議でたまらないけれど、いくつか分かったことがあると書いた上で、こう続けています。

「自分が吃音だということを心に強く受け入れることが大事だということです。それから、吃音に自分と心で向き合っていって、自分だけの吃音をずっと大切にしなくてはいけないということ」

「向き合うということと、吃音を大切にすることは、とても大切なことです」

4年生というと10歳です。10歳の子どもが、ここまでわかるのです。
私はこれを読んで鳥肌が立ちました。
やっぱりそうだ。
子どもは大人より核心を見る力がある。
そのことを知っている大人が少なすぎることが、問題なんだと、あらためて思いました。

今はある程度、自分の吃音と向き合い、受け入れられていると思う、と言うヒカル君。記者に「受け入れるってどういうこと?」と聞かれてこう答えています。

「自分を好きになるってことだ」

これこそが、Earthmanshipが伝えたいと思っていることですよね。

自分と向き合い、自分のいい所も、足りないところも、
すべてひっくるめて好きになる

それができて初めて、人を認め、人と手をつなぐことができるようになるんだと、私は思っています。

誰ひとり、存在価値のない者はいない

それだけは、はっきりしているのですから。


ヒカル君、大事なことを伝えてくれてありがとう。


脱原発世界会議

Posted by earth on 2012年01月15日

横浜パシフィコで開催された「脱原発世界会議」1日目に行ってきました。

開場の時の不手際で、開会(13時)の40分も前に到着したにもかかわらず、開場に入れてもらえたのが13時半を過ぎていて、ぜひとも聞きたかった田中優さんのお話が半分以上聞けなかったのが、まずは悔しかった。このために行ったのに…(涙)
一緒にじっと並ばされて、待たされていた人たちも ものすごく怒っていて、せっかくのいい会議が台無しになりそうだったですよ。
特に、私のように、手数料払って銀行からお金を振り込み済みなのに、チケットが開場渡しの人は当日券扱いで、開会後もなかなか中に入れてもらえなかった。ローソンで発券した方も、その券は引換券だということで、13時15分頃まで当日券組に並ばされましたね。みんなが抗議してやっとローソン組だけはその後入れることになりましたけれど。みなさん、本当に悔しかったですね。早々と開場に到着したのに、ずっと外で並ばされて、会議は始まっているのに、ずっと入れてもらえなくて。
みんなあの後、気持ちをとり直せたでしょうか?

で、本題です。
私はまず田中優さんの話の後半を聞きました。そして後半だけでもすごくよかった。だから余計に前半が聴けなかったのが残念!今度はEarthmanshipでお呼びして、全編聞かせてもらいたいと思います!

その後、「東京平和映画祭」の部屋に行き、「チェルノブイリ・ハート」と「子どもたちを放射能から守れ!福島のたたかい」を観ました。
そこには、子どもたちを守りたい父や母の祈りと、そして怒りが詰まっていました。当然のことながら、それを観ている私にも「怒り」がわき上がります。
そしてとても辛くなりました。
なぜなら、「怒り」は、たとえそれが正しいものであっても、それを持つ人の心と身体を少なからず蝕むからです。正しいことを主張し、行動している人たちが、「怒り」によって自分自身を痛めつけているような気がして、とても辛くなったのです。

映画祭の部屋の中や外には、チェルノブイリや福島の写真がたくさん飾られていました。それらの写真はどれもこれも、たくさんのメッセージを発していて、胸が詰まりました。

そして今日はっきり思いました。
福島県外に住んでいる、直接の被災者でない私たちには、やらなければならないことがあります。
知らん顔している場合ではないのです。
できることは人によって様々でしょう。
ですから、ひとりひとりができることをやる。
これが大事なんだと思います。
福島で起きていることは、決して他人事ではありません。
どうか、ひとりでも多くの人が、今回のことを自分のこととして考え、現状を知り、自分には何ができるかを真剣に考え、行動に移してほしい。

私はまずそのことを、ひとりでも多くの方に伝えようと思いました。
そしてみんなが福島のことを、原発のことを、自分に関係があることなんだと思えるような場をできるだけたくさん作りたいと思いました。


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