「難しい問題ね」

昨日はメディアでもないのにデトックス・プロジェクト・ジャパンのラウンドアップ(農薬・除草剤)規制についての緊急記者会見に行ってきました。
このことをメディアが報道してくれるのかどうか分からなかったし、何より自分の耳で聞きたかったからです。

報告内容はよくまとめられていて、短い時間に必要な情報がきちんと出されていました。実際に残留農薬予備調査に協力した国会議員も数名(大河原雅子さん、川田龍平さん、篠原孝さん、福島みずほさん)参加され、それぞれのお話を聞けたことも良かったし、胎児への影響を話してくださった参加者の話も、「小樽・子どもの環境を考える親の会」の署名活動についての報告もとても良かった。

これで十分な内容だった緊急記者会見でしたが、なんと最後の質疑応答の時に、この農薬の問題を提起している側にとってとても重要な課題(私にはプレゼントに思えました)が提示されました。

それは、農業経営者側に立つ方からの真逆の意見でした。
その方の言われたことをものすごく簡単にまとめると、
・悪影響がわずかで、農業経営者にとって非常に益の多いこの農薬だけを取りあげるのは如何なものか。
・他にも問題となるものはたくさんある中で、なぜラウンドアップだけを排除しようとするのか。

確かに、農業者の働きが正当に認められているとは言い難い日本の現状を考えると、ついつい「難しい問題ね」と片付けてしまいそうな話です。

でも…でも...です。
ラウンドアップを代表とするグリホサート等悪影響が実証されつつある農薬を使うことが、ほんとうに農業者に多大な利益をもたらしているのでしょうか。

まず一番狭い視野で考えたとして
生身の人間である農業者にとって、これらの農薬は何の影響も及ぼさないのでしょうか。
彼ら、彼女らとその家族は、本当にこれらの農薬を使いながら健康に生き続けられるのでしょうか。

少し視野を広げてみて
彼ら、彼女らが受け継いできた農地やそこにある土は、これらの農薬を使いながら これからもずっと健康であり続けるのでしょうか。
彼ら、彼女らの次の世代も、またその次の世代も、その土地で農業を続けていけるのでしょうか。

自分のこと、目の前のことしか見ずに行動することの愚かさに気づくのは、たいてい重大な問題が自分に降りかかった後。
それとも、それは愚かでもなんでもなくて、人は目の前の自分の幸せだけを求めて生きていればいいというのでしょうか。

自分さえよければ、まわりの人、まわりの命なんかどうなったって、関係ないのでしょうか。
さらに言うと、本当に自分だけが幸せに生きる道は存在するのでしょうか。

自分も含めて、私たちは「すべてが繋がっていること」を今一度しっかり腑に落とす必要があるように思いました。
そして、農薬の規制を願う側も、自分の健康を守りたい、自分の子どもを守りたいが出発点であったとしても、そこにとどまることなく、異なる意見を持つ人も含めた「すべての命」を心から愛おしんで行動することの大切さを再確認できた時間でした。



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